梅雨前に防虫対策


ようやく暖かくなり、快適な時期になってきました。
しかしこの時期は虫にとっても快適な時期であり、寒暖差のある時期は家の中に虫が入って来やすい時期でもあります。ムカデなどは赤外線が見えますから、暖かい部屋に入って来やすい虫の代表です。

この時期オススメなのはシリコンタイプの防虫スプレーで、窓枠や玄関の枠、網戸にスプレーすることで虫が家に入ることを防ぎます。一度だけスプレーするより、乾燥した後再度スプレーすることでかなりの期間効果が続きます。
筆者のオススメとしては入手性の高いアース製薬の虫こないアースシリーズです。
ムカデには専用のムカデコロリが威力を発揮します。二つを併用することで家に虫が入ることを相当に予防できます。

さて、これだけ対策をすれば安心……かと思うとそうでもなく、実はこれらの対策の効かない虫が存在します。
それはナメクジです。
厄介なことに、彼らはこれらの対策が極めて効きづらく、普段は石の裏や様々なものの影に隠れているので殆ど目立ちませんが、いざ雨が降り湿度が上がると元気に這い出てきます。彼らはミリ単位のスキマからでも家屋へ侵入し、家の中を餌を求めて彷徨います。
見た目や感触等が気持ち悪いだけでなく、ナメクジは細菌の感染源、そして最も危険なのは寄生虫の中間宿主となるため、家屋への侵入は致命的であると言えます。
近年は温暖化により寄生虫の北上が危険視されており、特にカタツムリやナメクジが中間宿主となる広東住血線虫は既に感染者が日本でも確認されていますし、全国の港湾でも寄生虫が検出されています。
この広東住血線虫は人間に寄生すると中枢神経に移動し、強烈な症状を引き起こし、発見や治療が極めて困難です。

ではどうするかと言うならば、実はナメクジが忌避する物質を定期的に家の周りに散布する事で家屋への侵入を防げます。
かれら、なんとカフェインが苦手なのです。
じゃあコーヒーを撒けば良いじゃないかと思いますが、少々臭いますし効率が良くありません。
そこでオススメなのはカフェインタブレットです、薬局で数百円で入手できるお手軽さがまた良いですね。


薬局でカフェイン錠剤が欲しい、と言えばすぐに案内して貰えるでしょう。

カフェイン以外にも成分が含まれますが、誤差の範囲です。
この錠剤を砕いて水に溶かし、スプレーするだけの簡単な作業で、場所としては鉢の下、庭にある石の周辺、窓枠の周り、あとは家の基礎や壁などです。
ナメクジはジャンプ等出来ませんから、それだけでも十分です。定期的な散布は、必要ですが。

虫は一度家の中に侵入すると、駆逐は大変な手間が掛かります。
普段から気をつけて、快適な生活を。


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